新幹線とアイスクリーム
子どものころ,新幹線に乗ると車内販売のアイスクリームを必ず買ってもらっていた。当時は日本食堂が車内販売用のアイスクリームを自社製造していたのか(ひょっとすると今で言うOEM的なものであった可能性もあるが),今はなき0系新幹線(とわざわざ断るまでもなく,ぼくが子どものころは新幹線は0系しかなかった)がコック帽をかぶったマークがついていて,新幹線でアイスクリームを食べるという経験が特別なものに思えた。家でも乳脂肪分の高い「レディー・ボーデン」などを食べることもあったが(何かでギフトカードをもらったりしたのだったと思う),新幹線で食べるアイスクリームはやはりひと味違うななどと感じていた。
だから,というわけでもないが,今でも新幹線に乗ると車内販売でアイスクリームを買うことが多い。売っているのは日本食堂ではなくパッセンジャーサービスで,商品も「スジャータ」のめいらくが作ったものである。しかも,子どものころは母と妹とぼくの3人で2つを食べたが,今では新幹線に乗るときはたいてい1人だ。モノとしては当時と比べて劣るところはないのだろうが,1人で食べるよりはやはり3人で食べたほうがおいしかったような気がする。
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