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2006年10月30日 (月)

乗り物と風景

旅行者と風景との関係は,どんな乗り物に乗っているかによって大きく変わってくる。

街の風景について言うと,バスに乗っているときにその街のことがいちばんよくわかると思う。バスは街の中を走るから,雰囲気も含めてその街が身近に感じられる。鉄道も街の中に入っていく場合があるが,車窓からの風景はバスに比べて何だかよそよそしい気がする。街の構造にしても,鉄道に乗っているとわかりにくい。

たとえば東京に向かうとして,新幹線を含む鉄道を利用した場合と,高速バスに乗った場合を考えてみるとよいだろう。常磐道方面から東京に向かうと,首都高速6号線を向島ランプで降りて,墨堤通りから浅草を経由して上野駅に向かう。この間は街中を走るから,常磐線を利用する場合に比べて街の様子がよくわかる。それでも常磐線は日暮里から上野にかけての風景があるからまだよい。つくばエクスプレスだと,南千住から先は地下だ。

街とは違うが,ぼくの好きなスポットのひとつである羽田空港についても,バスに乗っていればだんだん空港に近づいていくのがよくわかるのに対して,京急空港線は穴守稲荷の先,ちょうど空港の敷地に近づくあたりからは地下に入ってしまう。天空橋駅は実は空港のすぐ脇なのだが,降りてみなければわからない。この点では,浜松町から東京モノレールに乗ったほうが,空港の様子が車窓から眺められるのでよい。逆に,第一ターミナルの展望デッキからも,モノレールが走るのが見える。

もちろん鉄道にも例外はある。その代表は江の電だ。よく言われることだが,江の電は家の軒先をかすめて走る。腰越~江の島間では街中の道路を走る。むしろ路面電車に近い感覚だ。

風景の見え方が他の乗り物とまったく異なるのが飛行機だ。他の乗り物,特にバスに乗っていると「風景の中に身をおく」という感覚になるのに対して,飛行機の場合は地図を現物で見ているような感覚を味わえることがある。だいぶ前のことになるが,夏に小松から羽田まで乗ったとき,ぼくひとりしか乗っていない2階席の窓にCAが顔をすりつけるようにして外を眺めるほどの好天に恵まれたことがある。伊勢湾上空では、本当に地図と同じ形の知多・渥美半島を見ることができた。

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モバ旅の必須アイテムとなるか—ACマルチタップチャージャー

ホテルに泊まってパソコンを使おうとコンセントを探す。最近はLAN対応のホテルも増え,デスクにコンセントがある場合も多いが,差し込み口が少なく,携帯電話やその他のものを充電しながらパソコンも使おうとすると困ることがある。

だからぼくは,旅に出るときにタップを持ち歩いている。携帯やその他の充電器も持っていくとなると,それだけでもけっこうな荷物だ。チェックアウト前の撤収もいろいろと慌ただしくなる。

そんな不便を解消してくれるかもしれない商品を見つけたので紹介したい。

Ac_charger

ACマルチタップチャージャー,2,080円。ぼくが買ったのは2コ口,2mだが,差し込み口の多いものやコードの長いものもある。ACの差し込み以外に,携帯電話の充電ケーブル(各社対応)とUSB充電口(ただし,ケーブルは別売)がある。これらがすべて同時に使えるというのはありがたい。写真では携帯電話とオーディオプレーヤーを充電している。

これからの旅の必須アイテムになるかもしれない。

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究極のブログマシンとなるか?—SoftBank X01HT

SoftBankのスマートフォンX01HTを入手した。Windows Mobileを搭載している。最低限の互換性があり,Windowsパソコンとの接続•ファイルのやりとりや同期が可能であるとはいえ,基本的にはパソコン用windowsとは別物だ。この点を見誤らず,自分なりの用途を見極めることができれば,かなり「使える」1台になるのではないかと期待している。

特にブログに記事を書くのに適していると思う。パソコンを広げるのに比べると,場所の制約が少ない。Windows CE機やPalm OS機も使ったことがあるが,カード型端末を差し込んだり,ケーブルで携帯電話と接続したりしなければならない。その点,携帯電話と完全に一体化しているX01HTは取り出せばそのまま使える。また,このブログのように旅をテーマの1つとしているブログでは,写真を掲載することも多い(今のところ写真は掲載していないが)ので,カメラの画像を転送しなくてもよいのも機動性が確保できてよい。

それなら携帯電話のWebブラウジング機能を使えばよいのでは?ともなるのだが,ブログはメールに比べて入力量が多く,携帯電話のボタンでの入力はやはりストレスフルである。その点,サイズも小さいしキーの数も少ない(つまり機能キーなどと組み合わせて入力しなければならないことも多い)とはいえ,QWERTYキーボードが使えるのはありがたい。

まだまだ使い始めたばかりで,今後の活用範囲も未知数だが,楽しみではある。

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旅の手回り

旅の手回りは少ないほうがよい,と言う旅の達人は多い。ところが,ぼくが旅に出るときの荷物はけっこう多い。それでも最近は以前に比べれば少なくはなったけれど。

原因のひとつは,ぼくが旅先に仕事を持っていくことだ。少なくともパソコンは必要不可欠だ。フルWindowsがどうしても必要になるので,PDAでは代替できない。今使っているのはSonyのVAIO101で,かなり小さいマシンではあるが,それでも荷物になる。仕事用の資料はほとんどパソコンに入っているので,仕事用の本などをたくさん持ち歩くことはない。

じゃあ本は待たないかというと,旅先で読む本を持っていく。何も旅行に行ってまで,と言う人もいるが,夜ひとりの部屋ではたいてい本を読む。1冊では心もとないし,そもそもぼくには何冊かの本を同時並行的に読む習慣がある。少なくとも2、3冊はかばんに入っている。旅先で本を買って,さらに荷物が増えてしまうこともある。

写真はあまり撮らないほうだが,コンパクトデジカメは少なくとも持っていく。写真撮影が旅の目的の一部であれば,デジタル一眼と交換レンズを持っていくことになるから,小型のカメラバッグまるひとつ分荷物が増える。

さらに最近では,エアバンドの受信機も持っていく。飛行機に乗るときには空港のデッキなどで飛行機を見ながら聴くし,そうでなくても夜ホテルで聴くこともある。ALINCOのDJ-X7というかなり小さい機種も使っているが,小さいだけに受信性能には不安もあり,空港周辺以外で聴く予定があるときには,大きめのハンディ機を持っていく。

かくして旅行中にはコインロッカー代にそれなりの投資をすることになる。

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2006年10月23日 (月)

一期一会

時に,旅先でとても魅力的な人と出会い,話が弾むことがある。これこそ旅の醍醐味だ,といっても言いすぎではないと思う。亀戸の貧乏神神社の案内人の方もその1人だ。

最近もこんな出会いがあった。飛行機を見に羽田に行って,アーバンホテル大田市場に泊まったときのことである。11階のレストランで食事をしたのだが,そろそろご飯ものを食べて部屋に帰ろうか,と思っていたときに,少し離れたところの席に座っていた方から声をかけられた。お互い1人だったからかもしれない。「この市場の方ですか」と尋ねられ,そうではない旨を答えた。飛行機を見に来たという話になり,少し離れたところどうしで(といっても,その時は他に客がほとんどいなかった)飛行機の完成などの話を少しした。そのうち,「こっちでいっしょに飲みませんか」という話になり,ごいっしょすることになった。

その方は外国から帰ってきて,翌日羽田から国内線に乗り継ぐために泊まっているとのこと。外国へはずいぶん行っているようで,いろいろとおもしろい話を聞かせていただいた。ごく簡単な自己紹介はしたものの,名刺交換をしたわけではなく,二度とお会いすることはないと思うが,とても楽しいひとときだった。どこか外で,というお誘いもいただいたが,片付けなければいけない仕事もあり,また大田市場という場所柄フラッと外に出て飲みに行くわけにも行かず,「外に出ると言っても…」とお断りした。今思えば,残念なことをしたかな,とも思う。

大阪に行くとほぼ必ず立ち寄るバーでたまたま話して盛り上がった人がいる。マスターに話を聞くと,その後ちょくちょくぼくのことを尋ねてくれているとのこと。ぼくももう一度お会いしたいと思っていたら,この間たまたまお会いできた。本の話,文房具の話,そしてもちろんお酒の話。こういうことがあるから旅先でついついのみに出てしまう。

松本のバー「Birdland」のマスターともずいぶん話をさせていただいた。たまたまその日は店が空いていて,ゆっくりお話しできた。こうやってバーのマスターと話をするのは楽しい。もちろんお酒の話もしたが,松本のバー事情(決して裏の話ではない)に始まって,バーについての哲学もうかがえたし,ぼくからは英語の話などさせていただいた。残念ながらその後松本に行くことはできないでいるが,再訪がかなえばぜひまたおじゃましたい。

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ハンブルクステーキ

亀戸の貧乏神神社に行く前に,錦糸町駅のつばめグリルで昼食をとった。立川に仕事で通っていたときには毎週のように新宿・ルミネの店に行っていたが,このところはすっかりご無沙汰だった。注文したのは定番の「つばめ風ハンブルクステーキ」である。これはハンバーグにビーフシチューをかけて包み焼きにしたもので,サイドにはベークド・ポテトが丸々1個がつく。何度食べてもおいしい。単純に幸せになれる一品だと思う。

さて,この「ハンブルクステーキ」という名称だが,あの料理はドイツのハンブルク発祥という話があり,英語ではhamburgerまたはhamburg steakと言う。日本語では「ハンバーグ」と「ハンバーガー」で違うものを指すが,英語ではそのままでもパンにはさんでもhamburgerだ。

ドイツ発祥の肉料理で地名を冠したものといえば,ウィンナーソーセージ(ウィーン風ソーセージ)とフランクフルトソーセージ(同じくフランクフルト風)だろう。英語でも,Vienna sausageやfrankfrut sausageという言い方があるようだ。なお,「ウィンナーコーヒー」も「ウィーン風コーヒー」である。「ウィンナーコーヒーにウィンナーは入ってない」などと言う冗談もあるが,少なくとも「ウィーン風」である点では一致しているわけだ。

「チーズバーガー」などが和製英語だと思っている人があるが,そうではない。れっきとした英語で,Bob GreeneのCheeseburgersという本もある。『リーダーズ+プラス』を後方一致で検索してみると,cheeseburger以外にbaconburger / beefburger / chickenburger / chiliburger / kiddyburger(お子様用)/ porkburger / soyburgerなどがある。この辞典には載っていないが,Webを検索してみるとfishburgerもどうやら英語として使われるようだ。

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貧乏神神社亀戸分社

貧乏神神社という不思議な神社がある。今回参拝したのは東京・亀戸にある「貧乏神神社亀戸分社」だ。本社は長野県飯田市にあるということだ。

貧乏神を祀るという一見不思議な風習について知ったのはずいぶん前のことで,内田百閒の文章で,東京・小石川に貧乏神の祠があって,出てこないように祀ってある,というのを読んだ。百閒は貧乏神に縁があったのだが,一方では『まあだだよ』にも見られるように,人間関係にはかなり恵まれたようである。彼がはたしてこの貧乏神の祠をお参りしたかどうかは知らない。

このことはしばらく忘れかけていたのだが,今回宮田登『カミとホトケのあいだ』(宮田登 日本を語る6,吉川弘文館)を読んでいて,小石川牛天神に貧乏神の祠がある,という記述を見て思い出した。祀ることで貧乏神が福神に転じる,というのが基本的な考えかたのようだ。

さて,今回お参りした亀戸の貧乏神神社だが,何と「サンストリート」というショッピングセンターの2階にある。営業時間(?)には案内人の方がいらっしゃって,ユニークな「参拝」方法を教えてくれる。基本的には自分に憑いている貧乏神をここに「お預けする」,という発想で,まずはご神木を棒で3回たたき,出てきた貧乏神が下の切り株に逃げるので今度は足で3回蹴り,最後にお手玉状のものを投げて退散させる,というものだ。そして「退散箱」の前で「お預かりください」とお願いして,その後「災禍転福」の鉄琴様のものを鳴らして参拝完了となる。

案内人の方からいただいた「災禍転福 極意書」には以下の信条(?)がある。

  • 生かされていることを感謝し,思いやりの心を持つ。
  • 何事もくよくよせず,プラス思考で対処する。
  • 体に良い食べ物,適度な運動など,健康維持に努める。
  • 人の倍は無理でも,二割り増しくらい努力する。
  • 願い事を毎日念ずれば,「必ず成就する」と信じる。
  • 今日一日を省みて,明日の活力に活かす。

1つ1つは単純なことだが,たしかにこのように生きれば幸せな生活ができるだろう。自分は貧乏だが,貧乏以外に災いがないのは貧乏神様のおかげとお祀りしたという,貧乏旗本の話にも通じる部分がある。

縁起物をいただく間案内人の方と楽しくお話しさせていただいた。本当に福の神のような方で,最後には「楽しい会話をありがとうございました」と感謝の言葉までいただいてしまった。何だか本当に貧乏神と縁が切れたような気がする。ぜひしかるべき成果を持ってお礼参りに行きたい。

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